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  有限会社白洋金属工業所
  〒601-8115
  京都府京都市南区上鳥羽尻切町12-1
  TEL.075-691-2757
  FAX.075-691-1794
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  少量多品種の各種めっき処理
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硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)

弊社の表面処理加工の1つである、硬質クロムめっきについてご紹介致します。

硬質クロムめっきの特徴

装飾クロムめっきと異なり素材上に直接めっきを行い、耐摩耗、潤滑、非粘着、耐熱などのクロムめっきの特性を利用することで、工業用クロムめっき、または硬質クロムめっきと呼ばれています。

①めっき特性
他のめっきに比べ 均一電着性(品物に均一めっきを付ける浴能力)に劣るため、角部にはめっきが厚く付き、隅部や中央部には付きにくいです。
厚付けめっきの場合は膜厚のバラつきがより顕著になります。その為、必要に応じて補助陽極や補助陰極(電流の逃がし)を用いることが必要です。
そしてめっき皮膜に微細なマイクロクラックができることも特徴の1つです。

②高い硬度と優れた耐摩耗性     
めっき後の被膜はビッカース硬さ950-1100程の硬度があります。
硬質クロムめっきの表面は酸化被膜に覆われ不働態化しており、比較的安定した性質を持ちます。

③処理膜厚
・寸法精度を重視したフラッシュめっき(0.1μmから3μ程)
・耐久性を重視した硬質クロムめっき(10μm程)
・金型部品などより耐久性を求める厚めっき(10μmから100μm以上)

④取り扱い代表例
自動車工業品、化学工業品、工作機械部品、金型部品など

対応製品

≪対応材質≫
・鉄鋼
・鋳物
・ステンレス
・真鍮
・銅
※アルミは対応しておりません

≪処理能力≫
対応寸法:2100L×700W×1150H
最大荷重:250kg

内径めっき

硬質クロムめっきは内径などの低電流部分にめっきを付けることが難しいですが、専用の治具などを用いることで処理が可能です。
左の写真はマスキング+内外径めっきの製品です。

バフ硬質クロムめっき

バフ硬質とは名前の通り、硬質クロムめっきの前後にバフ研磨行うことです。
他のめっきにもバフ研磨を行うことはありますが、硬質クロムめっきをするならバフ研磨を必ず行う、といったメーカー様もいらっしゃいます。

①下地バフ
硬質クロムめっきは、めっき前の素地の状態により、仕上がり(外観や耐食性)に大きな影響がでます。
めっきの付き周りがあまり良くないので、平滑性を上げる為にも下地バフは重要な工程です。
また素地にバリなどがなく、ピカピカな綺麗な状態でめっきを行うことで外観に差をつけれます。

②仕上げバフ
めっき後の品物にもバフを行います。
硬質クロムめっきは膜厚にもよりますが、めっき析出時にマイクロクラックができ耐食性への懸念があります。
仕上げにバフを行うことで、クラックにバフの油分が浸透し物理的に蓋をすることで耐食性を確保します。

バフ硬質クロムめっき一例

左の写真は銅の製品にバフ研磨をした後に硬質クロムめっきを施した製品です。
仕上げバフも行い非常に綺麗な仕上がりとなっています。

その他ご提案

再めっき加工

硬質クロムめっきをした製品が長期使用などにより、摩耗していくことでめっきの厚みが減ってしまうことがあるかと思います。
使用限度まで使い切り、素材を傷めて破棄する前に、めっきを剥がして再度めっき加工することで、素材から再作製するよりも大幅なコスト削減に繋がります。
専用のめっき剥離により素地の荒れを防ぎ、必要であればバフ研磨加工などを施し、より良い状態で再めっき加工をさせていただきます。
他社様のめっき品もご対応可能です。
ご興味がございましたら、気軽にお問い合わせください。


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